1万円札がなくなるのではないかと話題になっていますよね。
「1万円がなくなる?冗談でしょ?」と思わず耳を疑いたくなってしまうようなニュースですが、そもそもどうして1万円札を失くしてしまおうなんて話が出てきたのでしょうか。
また、1万円札を廃止することによってどのようなメリットやデメリットが生じるのでしょうか。
今回はそんな1万円札の廃止について詳しく見ていきたいと思います!
今回の目次
1万円の廃止時期はいつなのか?
1万円札が廃止されるかもしれないなんてショッキングなニュースですが、もし廃止されるとしたら、時期は一体いつ頃になるのでしょうか?
そこで、1万円の廃止時期を調べたところ、7年後の2025年ごろを目処に廃止を進めていこう、という話が出ています。
また、政府関係者が取材に対して「1万円札廃止に向けての検討チームが発足された」とも発言しています。
「インドでの成功例を受け、日本でも1万円札と5000円札を7年後をメドに廃止する検討チームが日銀内で立ち上がったと聞きました。ドルやユーロとも歩調を合わせるということらしい」
しかしその実態は「検討チーム」ではなく、官僚達数人による単なる「非公式な勉強会」という可能性もあるようです。
“検討チーム”と”勉強会”では、全然意味合いが変わってきてしまいますよね^^;
もしかしたら、単に他国の成功事例を交えて勉強会を立ち上げたにも関わらず、
それを聞きつけた政府関係者が「検討チームが立ち上がって具体的に話を進めている!」と誤った解釈をしてしまったのかもしれません。
1万円の廃止する理由は何か?
そもそもどうして1万円札を廃止しなければいけないのでしょうか。
その理由を調べてみると、どうやらキャッシュレス化が世界で急速に広まっていることを受けて、日本でも取り入れようとする動きが出ているようなのです。
日本国内で流通している現金は約100兆円にも上ると言われているのですが、これは世界的に見てもかなり多い金額なんだとか。
実際に海外では高額紙幣の廃止が進んでおり、
シンガポールでは2014年に1万シンガポールドル(約83万円)が廃止され、
インドでも2016年11月に1000ルピー札(約1500円)、500ルピー札(約760円)が廃止されています。
確かに今ではクレジットカードがあればどこでも買い物が出来てしまうし、Amazonや楽天などネットショッピングも主流になってきました。
昔と比べて現金の必要性が低くなっててきている、ということは確かです。
しかし、いきなり1万円札がなくなると言われても、正直ピンときませんよね。
もし1万円札が廃止になってしまったら、私たちにどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
1万円札を廃止することのメリットは?
1万円の廃止することのメリットはどこにあるのでしょうか。
廃止のメリットとして考えられるのは、
- マネーロンダリングの防止・抑止策電子決済などのシステム拡大により不当不正な取引や脱税行為の防止ができる。
- 紙幣の製造コストおよび管理コストが削減できる。
- 電子マネー社会の普及本格的にキャッシュレス社会が浸透し、決算がスムーズになる。
などが挙げられます。
不正な手口で入手したお金の出所をわからなくなるマネーロンダリングの防止や、紙幣製造コストを削減できるのは確かにメリットですよね。
ちなみに、紙幣の製造コストは下記の通りです。
10000円札=約22.2円
5000円札=約20.7円
2000円札=約16.2円
1000円札=約14.5円
あれ・・・以外と安い・・・?
紙幣って複雑な作りをしているのでもっと金額がかかるのかと思っていましたが、意外と20円前後で作れてしまうんですね。
しかし紙幣は年間で約30億枚発行されています。
こちらは平成29年度の紙幣の製造枚数です。
引用:http://www.mof.go.jp/currency/bill/lot/2017ginnkoukennkeikaku.html
1枚20円前後といっても、これだけ大量に刷られていれば、毎年莫大なコストがかかっているのは明らかですよね・・・(゚o゚;
そう考えると電子マネーを取り入れれば、国家予算の削減にかなり寄与できそうです。
1万円札を廃止することのデメリットは?
一方で、1万円札を廃止することのデメリットはどこにあるのでしょうか。
一般的に言われているのが、
- 使いこなすまでの不便さが心配される。
- 現金主義の人にとっては肩身が狭くなる。
- ハッキングなどの心配が高い。
などですね。
先ほど高額紙幣を廃止した例でインドを上げさせていただきましたが、紙幣を廃止された当初はインド国内では大混乱が起きていたようです。
でもたしかに、「明日から1万円札と5千円札使えないから」なんていきなり言われたらどうしていいかわからなくなってしまいますよね^^;
インドでの混乱は4ヶ月ほどで収束したようですが、新しいシステムに慣れるまでに日常生活が不便になってしまうことは避けられなそうです。
また、電子マネーにすることで空き巣や強盗などに現金を盗まれる心配はなくなりますが、ハッキングやシステムのエラーを考えると、必ずしも防犯性が優れているとは言いがたいですよね。
その他にも「結婚のご祝儀」や「お年玉」など、日本ならではの現金を用いた文化もあります。
電子マネーのお年玉とか、なんかイヤですよね・・・_(´ཀ`」 ∠)_
1万円廃止のニュースに対する世間の反応は?
最後に、1万円札廃止について、世間はどのように感じているのでしょうか。
1万円札廃止に賛成派の意見
仮想通貨が予想をやや遅れて日本でも頭角を出し始めたなぁ。
銀行も新しいビジネスを導入しないと厳しいね。
現金で高額な紙幣を持ってるだけで盗難などのリスクもある。またテロにも利用されやすい。
日本も1万円は廃止すればいいよ。— 野生のおっさん (@oz_wabisuke) February 3, 2018
地下経済をなくすために1万円札を廃止せよ!➡現金大国日本の通貨流通高の約89%が1万円札(2017年10月17日時点)。流通枚数;約94億枚(94兆円)=国民一人当たり約74万円➡あなたは持ってますか?(出典:日本銀行ホームページ)
— Gobiyukana (@muratakousaku) February 2, 2018
1万円札を廃止して電子マネーに移行すべき。海外では高額紙幣は廃止の流れ。「1万円札取引税」の創設を!!
— 吉田広志 (@takabee1970) February 1, 2018
メルカリ、LINEでも暗号通貨導入されるし、無人店舗も増えるし、キャシュレスの方が生きやすくなりますね。
1万円札、7年後をメドに廃止?政府内でも検討開始か #ldnews https://t.co/RC4JNb4m7n— トニー (@tony0517) January 29, 2018
1万円札の廃止大賛成!
脱税対策、反社会的勢力に対する圧力になるので、不便になる人がいようが実施するべき!というか、1万円札とかもう何ヶ月も触ってないな。生活する上で要らないんだよ、そんなもん…https://t.co/bZ6LBs56yc #NewsPicks
— SHUN (@juv_shun) January 24, 2018
1万円札廃止に反対派の意見
5年後に1万円札を廃止するという様な記事の見出しがあった。国家予算が約100兆円の日本で1万円札を廃止すると不便になる気がする。デノミでもやるのならわからないでもない。1ドルが約100円に近い今、できない事も無いと思う。今の状態なら5万、10万円札という高額紙幣ができると便利に思う時に…。
— 清水 明彦 (@akihikosmz) January 24, 2018
万札廃止は反対ですがどこでもカード利用出来るようにしてほしいね、不便で仕方ないわ、大抵のカードは客囲い込み用の専用カードで意味がない
"1万円札廃止論"ハーバード大教授が提言 https://t.co/Mjw1XCarOT #niconews
— sdf (@SdfToi3) September 3, 2017
日本の場合今1万円札と5000千円札を廃止したら反対に財布の中が千円札ばかりになって現金割合の少ない社会に逆行するwwwいいおせっかいな提案だ。
1万円札を廃止!? 世界で相次ぐ高額紙幣の廃止論議 #niconews https://t.co/LlFm0KHCqs
— 坂元智広 (@captain_trap) December 19, 2017
1万円札を廃止!? 世界で相次ぐ高額紙幣の廃止論議 https://t.co/o0fODSjgFb
個人的には反対かな・・・電子マネーは確かに便利だけど、今週は〇円以内で抑えよう的な節約志向や今月は〇〇円貯金しよう的な感覚が無くなって無駄遣いが増えてしまいそう(あくまで個人の感覚です)— hiro (@1988ddd333) December 19, 2017
(欧米の場合)500ユーロ札や100米ドル札は、実際に使おうとすると断られるか偽札でないかどうかじっくり吟味されるので、日常生活ではほとんど使われていないので廃止しても反対する人は少ないのです。しかし日本では1万円札は日常的に使用されてるので話は別。https://t.co/5fenP1lORN
— Ficino Campanella (@morikurosann) January 2, 2018
まとめ
1万円札が廃止されると聞いて驚いてしまった人も多いのではないでしょうか。
確かに、キャッシュレス化が急速に進む傾向があり、コスト削減に繋がるのは素晴らしい事でもありますが、やはり1万円札が無くなってしまうと不便にも感じますよね。
すぐに1万円札が無くなってしまうなんて事はないかとは思いますが、廃止に関してはやはり賛否両論あります。
将来、現金主義の人も、仮想通貨や電子決済を利用している人も不便に感じることがなく、より利用しやすい社会になってくれるといいですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。