「母の日の花」と言えば、誰もがカーネーションを思い浮かべますよね。
では、父の日の花は何でしょうか?
一般的には「バラ」という答えが多いようです。
健在な父親には赤いバラ、亡くなっている父親には白いバラを送るという習慣は昔からの物です。
しかし最近は、父の日に送る花はバラだけではなくなってきているようです。
今回は父の日の由来を知っていきながら、プレゼントの花に込められた意味を紹介していきます。
父の日ってどうしてできたの?
父の日も、母の日も、発祥はアメリカです。
先に母の日が制定されていたのですが、母の日がある事を知ったJ・Bドット夫人が父の日の制定を呼び掛けたのが最初と言われています。
ドット夫人は何故、父の日を作って欲しいと呼びかけたのでしょうか。
男手一つで6人の子供育て上げた父親がいた
ドット夫人の父親は軍人で、南北戦争に召集されていました。
その間、残された6人の子供を必死で守った母親は、父親の復員後間もなくそれまでの過労が原因で亡くなってしまったのです。
ドット夫人の父親は、慣れない家事や育児をこなし、再婚する事もなく必死で働き6人の子供を育て上げました。
休むことなく働き続けた父親は、6人の子供たちが成人したのを見届けて亡くなったそうです。
そんな父親にも感謝の気持ちを伝えたいと始まったのが「父の日」なのです。
父の日の花は決まっているの?
母の日の始まりとなったアメリカのA・ジャービスが、母親の墓前に供えた花がカーネーションであったことから、母の日の花としてカーネーションが送られるのが一般的です。
しかし、父の日の花は明確に決まっているわけではないようです。
父の日に送られる人気の花にはバラやひまわりが挙げられます。
ここでは、何故バラやひまわりが父の日の花に選ばれるのかを解説していきます。
父の日にバラを送る理由
父の日の始まりとなったドット夫人が、父親の墓前に供えたのがバラだったことから、父の日の花としてバラが選ばれる事が多いようです。
しかし、ドット夫人が送ったとされているのは「白いバラ」。
現代社会で父の日の花として人気なのは「黄色いバラ」です。
これは日本で設立された「日本ファザーズディ委員会」が開催している「父の日の黄色いリボンキャンペーン」に由来しているようです。
黄色は身を守る色と言われていて「愛する人(父親)の無事を願うもの」という意味からも、黄色のバラが定着しました。
父の日にひまわりを送る理由
父の日のイメージカラーが黄色、ということからもとても人気のある花です。
ひまわりの持つ元気さや明るさ、といったイメージからも「太陽のように子供達を照らしてくれる」という父親の存在に重なるのかもしれませんね。
花束を贈るのが照れ臭いという人にも、ゴージャスなバラよりも、カジュアルなひまわりならば手が出しやすいというのもあるようです。
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おわりに
いかがでしたか?
父の日は、父親が子供を想う強い気持ちが発端となって始まったものだったのですね。
その気持ちに答えたドット夫人の感謝の気持ちも素敵ですよね。
普段はなかなか照れくさくて感謝の言葉は言えないかもしれませんが、「父の日」という制度を利用して感謝の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか。
その際にはぜひ、黄色のいバラやひまわりを添えてあげてくださいね。