引用:http://www.rcrwireless.com/20170518/5g/5g-north-america-focuses-on-momentum-promise-of-5g-tag6
ドコモが、
2020年の提供開始を目指している
第5世代移動通信システム「5G」。
現在はまだ研究開発段階になりますが、
実用化はまず間違いないですし、
実用化されると我々の通信環境には
大きな変化が訪れます。
というのも、
今からたった3年後ではあるものの、
2020年代の情報社会では、
移動通信のトラフィック量は現在と比較して
1000倍以上に増大すると予測されているからです。
そんな増大するトラフィックを鑑みるのと同時に、
2020年のオリンピックに向けて、
総務省でも5Gのインフラ整備を始めています。
高度情報社会に対応できるよう、
国を挙げて5Gの実現化に取り込んでいる
というワケです。
ではこの5G、一体何が出来るのでしょうか。
今回の目次
4G、LTEから5Gへ。速度はどのくらい変わるの?
「3G」「LTE」「4G」などという言葉を
良く聞くと思いますが、
これは一体何のことを言っているのでしょうか。
「G」とは、モバイル通信方式の世代を表す規格です。
「Generation(世代)」のことを言い、
数字が大きいほど世代が進み、
速度と安定性に優れた回線ということになります。
例えば、
「1G」ならば第一世代移動通信規格で、
アナログ方式を言います。
これが2Gになると、
第二世代移動通信規格になり、デジタル方式。
3Gは第三世代移動通信規格で、
約14Mbpsの通信速度を持ちます。
その3Gを更に高速化したのがLTE(3.9G)。
LTEは厳密には4Gではないのですが、
4Gに限りなく近い技術を持つことから、
4Gと呼んでもよいと公式的に認められているのです。
LTEより少し上になる4Gは
第四世代移動通信規格で、
100 Mbps以上の超高速通信です。
これが5Gとなると、
現在のLTEの約10倍の通信速度になることが
見込まれています。
当然、速さだけではなく、
- 大容量化
- 低コスト
- 低消費電力
- 多数の端末への接続対応
・・・など、幅広い性能を持つ
ネットワークシステムになる予定です。
5Gの販売はいつから?
2020年の実用化を目指した研究開発段階ですので、
販売開始はやはり2020年となります。
しかし、その販売開始に先駆け、
2017年5月からドコモの公式ホームページで
5Gのトライアルサイトが開始されています!
5Gで何ができるようになるの?!
例えば、
スポーツ観戦は
実際のスタジアムに設置した
多数の小型カメラを駆使し、
ユーザーがまるで選手になったかのような迫力ある映像を
全方位立体スクリーンで楽しむことが出来るそう。
また生活面では、
「自動運転」が可能になるとか。
ドライバーの眠気などを、
カメラやウェアラブル端末から
車に搭載されたAIロボットが感知。
車載のカメラやセンサーだけではなく、
歩行者のスマートフォンなど、
ありとあらゆるものから集積した
膨大なデータを瞬時に分析し、
危険を回避しての安全走行をさせる
自動運転が実現されるそうです。
さらに、多国語での会話にも対応が可能。
デバイス間でリアルタイムに通訳され、
スムーズなコミュニケーションが可能になります。
まさにオリンピックの年に相応しい機能ですね。
どんなトライアルが可能?!
5Gトライアルとしての第一弾は、
東武鉄道グループと技術協力をして、
2017年5月22日に
東京スカイツリータウン来場者向けに
5Gの試験電波を使った
8Kライブ映像配信を実施しました。
また5月28日までの期間、
東京ソラマチにてスカイツリー展望デッキにある
6つの4Kカメラを利用した180度ライブ映像配信を
リアルタイムで見ることができるスペースも設置していました。
更に、お台場エリアにおいては、
フジテレビとのコラボレーションを披露。
ジオラマ上にARでスポーツ選手を合成する
映像を投影する新体感コンテンツ
「ジオスタ」の先行体験が出来ました。
これから先は、
8月に開催される「TOKYO IDOL FESTIVAL」において、
事前に撮影したユーザーの映像を取り込み、
スマホをステージにかざすと
共演しているような映像として楽しめる
参加型コンテンツが体験できるそうです。
楽しすぎますね!!
対応エリアは?
ドコモの公式ホームページをみたところ、
東京臨海副都心地区(お台場・青海地区)と、
東京スカイツリータウン周辺で
5Gの特徴の一部を体験することができるようです。
5Gをいち早く体験してみたい!!という方は、
足を運んでみてはいかがでしょうか。
気になる対応機種と料金プランは?!
こちらは、まだ不明な部分が多いようですね。
ただ、2017年夏の新製品発表会に出席した、
NTTドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏は、
従来のドコモ機種に対して
新料金プランを発表していました。
新料金プランには、
端末購入補助がない代わりに
利用料金からずっと1,500円割引となる
「docomo with」が新設。
対象モデルは
「arrows be」「Galaxy feel」の2機種で、
6月1日からスタートとなるとの事です。
今後どういった機種が対象となるか?
という問いには、
との回答でした。
このことからも、
2020年発売の5Gにおいても
広めの対象モデルと、
料金プランが発表されるのではないでしょうか。
おわりに
開発段階ではあるものの、
確実に進歩している5G。
吉澤代表取締役社長が
と発信している通り、
我々の生活に感動と驚きを提供してくれそうですね。