梅ジュースの元となる「梅シロップ」を作っている途中に、白い泡が出てきてしまって驚いた経験はありませんか?
あの白い泡の正体は、砂糖が上手く溶けずに発酵してしまったサインなのです。
発酵してしまったということは、梅シロップ作りに失敗したということなのでしょうか。
発酵してしまった梅シロップはもう飲めないのか、それともまだ何とかなるのか?
今回は梅シロップが発酵してしまう原因や、その対処方法についてご紹介していきたいと思います。
そもそも発酵ってなんだ?
日本には驚くほどの発酵食品が溢れています。
お味噌や納豆、ヨーグルトも発酵食品です。
簡単に言ってしまうと、発酵とはタンパク質やでんぷんなどが分解されたものに、酵母菌などの菌が寄ってくる現象です。
勿論、発酵には「人間に有害な発酵」と「人間に有益な発酵」があって、「人間に有害な発酵」とは、「腐っている」状態を言います。
では、梅シロップの発酵はどちらに分類されるのでしょうか。
梅シロップが発酵する原因と対処法
梅シロップの発酵の原因は、砂糖が溶けるまでに時間がかかってしまうことです。
砂糖が溶けるのが早ければ早いほど、発酵の危険性は低くなります。
では、どうしたら良いのかと言いますと、シロップを作る時に砂糖を一度に加えずに、少量ずつ加えていくことです。
数日おきに4回ほどに分けて加えていくと、発酵の危険性がグッとさがると言われています。
また、容器に保管する際に、フタをギュッと閉めすぎないことも大切です。
密閉してしまうと発酵が進みやすくなりますので、風通しと言う意味でも、フタは少し緩めに閉めておきましょう。
発酵したらもう飲めないの?
発酵すると、風味は落ちてしまいますが、飲めないという事はありません。
「発酵したら梅酒になる」と言う方もいますが、梅酒を作るには砂糖の他にホワイトリカーなども必要になりますので、梅シロップが発酵したからと言って梅酒になってしまうわけではないのです。
残念なことに梅シロップが発酵してしまったら、梅を取り出し、液だけを鍋に移してアクを取り除きながら加熱してください。
アクが出て来なくなったら、梅をもどして冷暗所へ戻せば大丈夫です。
漬け始めてから10日以上たっているようであれば、十分に梅のエキスはでていますので、梅は戻さずに液だけを戻してください。
こういった処置さえできれば、梅シロップが発酵しても捨てずに済みます。
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おわりに
梅シロップは、梅に砂糖を加えて冷暗所に置いておけば出来る非常にシンプルなシロップです。
しかし、発酵してしまうと一気に風味が落ちてしまうので、注意が必要なのですね。
それには砂糖をなるべく早く溶かすことがコツだという事が解りましたので、
最低でも1日2回は、容器の底から混ぜる手間を加え、砂糖を溶かす手伝いをしてあげてください。
砂糖を一度に全部加えるのではなく、数回に分けて加えるのも発酵防止におすすめですよ♪
作業自体は、とってもシンプルで簡単ですので、ほんの少しの手間を加えて頂ければ美味しい梅シロップが出来上がります。
夏バテ防止にも疲労回復にも役立つ梅シロップ。
ぜひ、発酵させずに作ってみて下さい^^